連載掲載:2016年10月
※写真はイメージです。実際に推奨する写真とは異なりますのでご注意ください。
ゼクシィnetやマイナビウェディングは主に写真がコミュニケーション手段。
当然ながら施設力が高い会場が有利になってきます。
それに対してソフト力は写真では伝わりづらいもの。
口コミサイト『みんなのウェディング』では「式場スタッフの満足度」、
『Wedding Park』では「スタッフ・プランナーについて」という項目で、
特に人に注目した口コミが書かれています。
新規接客で「わからないことにも親身に教えてくれた」や、
参列者向けの「エレベーターの場所までわざわざ付き添って教えてくれた」「お料理をサーブするタイミングが絶妙だった」という口コミは、
写真では伝わらないソフト力の素晴らしさを訴求することができることから、
「口コミサイト経由の来館予約が多い」という事象を生んでいます。
しかし一度、悪い評価がつくと挽回するのが非常に大変なのも口コミの特性。
事業者発信の情報ではないために、その情報は残り続け、1度の過ちがその後のお客様へネガティブな情報を与え続けるということになるケースもあります。
そんな時に役立つのが実はあまり知られていませんが「体験者レポート」「先輩カップル」の記事。
ユーザーは口コミと体験者レポートの区別を明確にしておらず、
実は口コミでのマイナス評価を総合的にプラスに転じさせる可能性を秘めています。
一方で非常に残念に感じるのは、この「体験者レポート」を多くの事業者がブランディングとして効果的に使う方法をご存じないということ。
ではどのように発信することが効果的なのでしょうか?
※写真はイメージです。実際に推奨する写真とは異なりますのでご注意ください。
-ゼクシィnetをはじめとする媒体各社や式場のホームページに掲載されている体験者レポートを拝見すると、カップルのアップの写真や、家族との集合写真などで構成されたものが多数、見受けられます。
これらは集客という観点では、ほぼ意味のないページです。
なぜならユーザーは知り合いでもないカップルの個人的な写真には興味がないからです。
ではどんな写真だったらいいのか?
それは式場の素敵さが伝わる写真。そこで挙げることで実現できるシーンです。
※写真はイメージです。実際に推奨する写真とは異なりますのでご注意ください。
皆さんがゼクシィnetの1カセット目に選ぶ写真、それらはおそらく式場のキーとなる写真のはずです。あるいは挙式・アフターセレモニー・披露宴の場面で代表的な写真を3枚~5枚キー写真と定義したとします。
それらを核に2つの方法でカップルレポートに採用する写真を選んでいくとよいでしょう。
① 核となる写真をなぞるもの
例えばチャペルの前のフラワーシャワーの写真が核になっていたら、その様子の写真は体験者レポートに必ず入れたい1枚になります。
その際に広告写真のように、新郎新婦の背景にチャペルの外観がきちんと映り込んでいるものをセレクトすることが重要です。
繰り返しになりますが、ユーザーはカップルを見たいのではなく、式場が素敵かどうかを見たいと思っているということを忘れないでください。
② 広告写真では伝えきれていない写真
例えば予算の関係で挙式シーンは外観と内観の全景のみという式場。
式の流れを体験者レポートで訴求すればフォトギャラリーとの組み合わせで非常に効果的な露出となります。
また装花やテーブルコーディネートのバリエーションも広告ビジュアルでは撮影しきれないカットです。
式場の中でも完成度の高いコーディネートをやられた新郎新婦をチョイスして体験者レポートとして露出すれば、「このままやりたい!」というアップセルしやすいお客様の創出にもつながります。
また意図しているかどうかは別として伝わってしまうものがその式場を選ぶお客様像です。
そもそもカップルのセレクトを、担当したプランナーの思い入れが基準だったり、許諾の取れたお客様なら誰でもOKという視点で採用されているケースも多く存在します。
そうしたカップルレポートは「掲載するのは式場のブランディングとしてプラスなのか?」と疑問に感じるものも。
誤解のないように申し上げておきますが、言いたいのは顔の美しさの話ではありません。
それ以上にその方々の選ばれた衣装や、雰囲気が自社のお客様らしいのか?それは憧れられる存在なのか?という視点がカップルのセレクトに反映されているのかということ。
そのためにはターゲット年齢の目線で選ぶことが重要です。
最も簡単な方法は「この新郎新婦の写真を見てこの式場でやりたいと思うか?」を
若いプランナーに一度チェックさせること。
ぜひ試してみてください。
WEB担当者にオススメ!
ー 私たちはSDGsに取り組んでいます ー
© SoZo Inc. All Rights Reserved.