連載掲載:2016年8月
-写真撮影は皆さんの広告戦略に大きくかかわる重要要素。
だからこそお金をそれなりにかけてビジュアル作りをする!これはWEBにおいても定石でした。しかし今、この常識が大きく変わろうとしているところまで来ている!そんな事例を多数拝見しています。
え?写真撮影しなくていいの?
そう考えるのは早計ですがブライダル業界における広告ビジュアルは今、大きな分岐点に来ているのは確かです。
-SNS上では今、リアルな花嫁が盛んに自らの写真を発信し、
またこれから結婚式を迎える次の花嫁がその写真を参考にするという流れが生まれています。特にInstagramでは普段の発信しているアカウントとは別に「花嫁専用アカウント」を作成した花嫁がフォロワーを何千人も集めるといった事例が後を絶ちません。
一方、結婚式場発信のInstagramアカウントはどうでしょうか?拝見している限りフォロワー数が1000に届いていれば良い方。数100レベルにとどまっている式場もよく目にします。
この差は一体なぜ生まれるのでしょうか?
それはズバリ、ニーズに叶った写真をアップできていないということに他なりません。
-Instagramでは広告で使用したビジュアルではなくリアルな写真のほうが受ける、
これはブライダルに限らず全ての業界に通じる定説です。
特にブライダルでは実際にどんなウェディングにできるのかコーディネート、アイテム、ドレスなど様々なパーツの写真投稿が目立ちます。また当日のリアルな入場シーンや、カメラ目線の記念撮影ではないフォトジェニックなシーンの写真などは特に「いいね」が付きやすい状態です。
これらの現象は広告写真ではわからない情報をユーザーが欲しているという証拠でもあります。
-私のスクールやコンサルティング先でも広告写真と合わせてリアルなカップル写真を投入することをお勧めしています。それはユーザーのもっと「シーンを見たい」「コーディネートのアイディアを知りたい」にいち早く応える方法であるからです。
もちろん広告写真でそれらをすべて撮り尽くせる予算が潤沢にある式場はそれでも良いのですが、ほとんどは全景写真+何枚かの寄り写真しか撮っていないという
「万年、写真不足」の状態になっている式場のほうが多い。
そんな式場こそ、積極的にカップル写真の投入をお勧めします。
しかしこの話をすると「広告ビジュアルと一緒にカップル写真を入れてはブランディングに影響があるのではないか?」というご質問をよくいただきます。確かに広告に投入すべき写真は入念に選んでいただく必要があります。
それではどんな写真が広告投入に向いているのでしょうか?
① 必ずしも美男美女でなくともよい
よくカップル写真は「モデル級のものでないとダメですよね?」聞かれますが、必ずしもそうではありません。
男性視点だと目が行くのは顔ですが、女性は顔の造形よりも全体の雰囲気や身に着けている衣装、小物のオシャレさに比重を置いて見ています。
ですから、そのカップルの顔よりもセンスが何よりも重要になってきます。
② カメラ目線はNG!さりげないシーンをとらえた写真を
カメラ目線の写真はどうしても記念撮影写真の印象がぬぐえず、広告写真としては泥臭い印象を与えてしまいます。さりげないポージングや目線のものを選ぶとよいでしょう。
③ 【重要】黒い服のゲストは極力カット!
広告写真を泥臭くするもう一つの要素はゲストの存在です。
日本の結婚式では男女ともに黒い服を着用することが多く、写真の中にゲストが黒い塊のように見えてしまうと途端に写真が素人っぽくなってしまいます。
トリミングなどで調整して写真の中の黒いゲスト率が目安40%以下になるようにしましょう。
④ 【重要】式場のハード力がわかるメッセージの多い写真を!
実はこれが最も重要なポイントです。あくまで広告ビジュアルは式場の魅力を伝えるためのもの。
カップルのみが強調されている写真はNGです。
背景に式場の強みが多く映っているか?そのシーンは式場の演出力を表現するのに役立っているのか?等、本来の目的を見失わないようにしましょう。
⑤ 実は「全景」「寄り」「物撮り」のお宝発掘が可能!
カップル写真は人物入りのものばかりを取り上げるわけではなく、その人たちがセレクトしたアイテムはもちろん魅力的なものは採用するべきでしょう。
その他、式場の空間は広告では撮影しない角度でお宝が眠っている場合があります。
「青空に恵まれたフラワーシャワー」、「シャンデリアの寄りカット」「ブーケの寄り」等。
ぜひお宝写真を発掘してみてください。
WEB担当者にオススメ!
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