連載掲載:2017年12月
-現在ブライダル業界では昨対において例年にないショッキングな状況が広がっています。
最も大きな問題を抱えているのは【流出エリア】に当たる結婚式場。
ゼクシィから出されるマーケット状況で昨対6割などという数字も目にします。
一方いわゆる【流入エリア】と言われる人気エリアの状況も良いわけではありません。
単純に結婚式場の数、特に新店が増えたことが要因のため、式場単体ではやはり昨対割れという式場が多いからです。
どこを見渡しても厳しい現状が叫ばれる中、それぞれの状況に合わせて今、短期的・中期的視点で何をするべきなのでしょうか。
※写真はイメージです。実際に推奨する写真とは異なりますのでご注意ください。
→まずはWEBメディア内で競合に勝つ!
流入エリアの場合、最も効率的なのはゼクシィnetなどWEBメディアで競合に勝つことが早く、楽に来館数をアップする方法です。
そもそもWEB媒体で最もユーザーに使われている機能は「エリア検索」です。
【流入エリア】はユーザーが能動的にその自社が属するエリアを選んで検索してくれるため、まずはそのエリア検索内で競合になるほか式場に勝てれば来館数が増加します。
そう申し上げると広告費に連動した検索結果の表示順位がネックとなります。
基準は1ページ内、もしくは2ページ目の中くらいまでの順位であれば掲載内容で十分巻き返しが可能です。
ゼクシィnetでその順位内にいることが理想ですが、それが難しい場合は他媒体でその順位をキープできるように広告費の割合をシフトすることも一つの手段です。
つまりゼクシィ内だと3ページ目だけれど、マイナビウェディングなら表示順位が3位という状況であればマイナビからの来館数を伸ばすことに注力するという戦略です。
※写真はイメージです。実際に推奨する写真とは異なりますのでご注意ください。
この連載内でも何度も申し上げていますが、WEBメディアの掲載内容を改善していくときに最も重要なのは各メディアから提出されるレポートを正しく読むことです。
これを読み間違えると、例えば「フォトギャラリーまではユーザーが到達していてよい露出だったのに、フォトギャラリーを一新して、数字が下がった」ということが起きてしまします。
掲載内容の最適化は
①どこに問題があるかを正しく読み解く
②問題個所を競合と比較して何が劣っているかの仮説を立て実行する
③仮説が正しかったかレポートを見て振り返る
➃さらに改善するというサイクルを回すことで徐々に改善していきます。
流入エリアの対策はゼクシィnetをはじめとするWEBメディアをプラットフォームに考えるのが正解です。
しかし流出エリアの対策はより複雑化します。
というのもWEBメディアで最も使われている検索が「エリア検索」。
ですからそもそも自社が属するエリアを指定して検索してくれるユーザーが減つということはイコール自社のページにたどり着くユーザー数自体が減るという現象に抗えないからです。
とはいえ急にWEBメディアをやめることはできません。
そこで対策をホームページとインスタグラムという中長期的戦略に徐々にシフトしていきます。
インスタグラムは検索が不便な分、エリアを超えて人を行動させるのに優れています。
例えば今年流行語大賞にもノミネートされた「インスタ映え」という言葉。
若い女性は「インスタ映え」を求めて遠くのカフェや裏路地のカフェに足を運びます。
また多くの中高生が原宿ではなく新大久保に「チーズダッカルビ」を求めて列をなします。
インスタグラムは若い女性を行動させる決定要素になり得るメディアに成長してきましたし、「行きやすさ」「便利さ」よりも「インスタ映え」を求めて行動する強い欲求が存在します。
ブライダルにおいても花嫁の利用は非常に高いのはご存じのとおりです。
ここに行動させるための要素を盛り込み運用しえ行くことが何より重要です。
インスタグラムを何となく始めている結婚式場は多いと思いますが、一方で集客に効く運用をできているところはごくわずかです。
またインスタグラムだけが先行していても肝心の申し込みはホームページで起こります。
そこの連動性を設計せずに分離した戦略をとっていると、せっかくインスタグラムで行動する気持ちになったユーザーをホームページで取り逃がすことにつながってしまいます。
流出エリアはエリア全体の課題にすぐに結果は出ません。
しかしある程度腰を据えて取り組めば、他がやっていない分、十分な勝ち組に上り詰めることが可能です。
ぜひインスタグラムとホームページを連動させて戦略を描き、半年後の集客を支える資産を作っていきましょう。
【まとめ】
① 流入エリアはWEBメディア内の検索順位を上げられる場所で戦う
②流出エリアは、インスタグラムとホームページの総合戦略により半年後の集客を生み出す資産作りを始める
WEB担当者にオススメ!
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