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2017.9.21

ブライダルの業界の「ITガラパゴス化」改め「IT鎖国」について考える

前々回のブログでブライダル業界の未来ストーリーを描きましたが、そこで「ブライダル業界はITガラパゴス化している」と申し上げました。

 

しかし、その表現はやっぱり合ってない、というか誤解を生むな、、、と思い、改め「IT鎖国」としたいと思います。「IT鎖国」を平たく言えば、他業界の比較検討メディアはWEB上(スマホ)にあり、関連企業もWEBメディアに非常に多くの出稿をしている状態に対して、ブライダル業界だけ、メイン出稿媒体を「雑誌」とし、未だ守り抜いているという意味です。ということで今回は「IT鎖国」についてお話ししたいと思います。

    

IT鎖国時代!次に起こる変化に否定的なのは世の常

日本財団 図書館ホームページより

敢えて「IT鎖国」という言葉を使うということは私が「開国」「明治維新」が迫っています!という主張をしようとしていることは勘の良い方であればお気づきでしょう。そうです。今は夜明け前なのです。つまりブライダル業界もいよいよIT化によって近代国家なるぬ、近代産業と同じような環境に突入するのです。

 

ここでブライダル業界のIT化とはどんな状態でしょうか?ずばり、それはお客様の結婚式場・ドレス・その他関連商材を検討する場所が、ほぼ「スマホ」のみとなる。つまり雑誌がなくなるorかなりの大縮小を強いられるということです。

 

この話をすると

 

「もう何年も前からそう言われてるけど、一向にならないじゃないか」

 

 

「雑誌に代わる有力なWEB媒体はない」

 

 

「まだまだ雑誌のページ数が来館に直結している」

 

 

「高額商品(結婚式)は雑誌じゃないと選べないから今なくなってないんだ!」

 

 

「ブライダル業界は特殊なんだ!」

 

等など。いろんな方から沢山のお叱りの反論をいただきます。しかしこの状態も非常に明治維新前と似ていると思っています。徳川幕府が倒れることを維新前にどれだけの人が信じられたでしょうか?いつの時代も人は未だ起こっていない大きな変化を信じることは難しいものですし、反発心を抱くものだと思います。

   

黒船=スマホネイティブ世代がブライダル業界をIT開国へ導く

では「IT開国」が起こるという根拠は何か?

 

それはお客様の世代が変わることです。ブライダル市場は常に世代がどんどん入れ替わる市場です。結婚式を経験された方は基本的には継続的にブライダル市場にとどまり続けてロイヤルカスタマー化することはありません。常にお客様が入れ替わる産業なんです。そして3~4年後「スマホネイティブ世代」がメインのお客様になるという大きな波がやってきます。そうです!!黒船=スマホネイティブ世代がブライダル業界にIT開国を迫るわけです。スマホネイティブ世代に「いやいや、スマホで見ないで雑誌買ってよ」といくら言っても無駄なのです。

 

ちなみに「スマホネイティブ世代」については検索すればたくさん彼らの生態について解説している記事があるのでここではざっくり触れておくとこんな感じです。

生まれた年

2017年

での年齢

世代名 特徴
1990年以降 ~27歳 さとり世代 ・物心ついた頃にはバブル崩壊
・コスパ重視、消費ではなく価値観重視
・高望みしない、衝突を避ける
1993年以降  ~24歳 スマホネイティブ世代 ・2008年iPhoneがはじめて発売されたときに15歳以下だった世代
・インターネット、SNSをパソコンでは閲覧しない
・LINE、インスタ、MixChannel 82.1% 90.8%

引用:Marketing Research Camp「【衝撃の事実】パソコン離れにテレビ離れ。スマホネイティブ世代はマーケティング担当のシゴトをどう変えるのか?」より

今は「さとり世代」がマーケットに入り始めたくらいですかね?

今、価格競争が激しくなり、友達との共感を求める結婚式が多くなっているのはこの世代が入り始めている証拠だったりします。

   

   

あなたは変化を見ないふりをする幕府側になるか?薩長側になるか?

ではブライダル業界の人たちはこの3~4年後の一挙に押し寄せるであろう変化にどう備えればいいのか?その時に全力疾走できる知識と経験を積んでおくことに他なりません。

 

【企業として】

・WEBマーケティングの知識を経営者など幹部クラスがつける

 

・WEBマーケティングの部署を作る

 

・WEBマーケティングのスキルを社員に磨かせる

 

・ゼクシィnetの攻略をマーケティングの視点から進める

 →決してお金をガンガンかければ良いということではない

 

・ホームページ、Instagram(インスタグラム)など使い捨て資産になるプラットフォームの構築に力を注ぐ

【個人レベル】

・写真戦略は雑誌をめくって発想しない!せめてゼクシィnetを見て発想する

 

・レポート分析の手法を学ぶ

 

・Google Analyticsを毎日見る

 

・競合の式場名ハッシュタグを付けている一般花嫁のInstagram(インスタグラム)を見る

 →競合のInstagram(インスタグラム)に答えはありません!!

一つ一つがブログの1回のテーマになりそうなくらいのことなので、ここで深堀は避けますが、明治維新でなぜ薩長が主役になれたか?それは維新前から薩長は独自に海外と貿易して、次の未来の情報の最先端にいたからです。一方、鎖国を良しとしていた幕府側や支持派は、そこは見ないようにしてきた。例えば

 

 

「マーケティングは過去の数字を見ること。そこに未来のマーケットはない」

 

「数字を見る暇があったらお客様と接しなさい。そこに答えがあるんだから」

 

 

ブライダル業界でよくWEBマーケティングを否定する人たちが言うことです。もちろんこれらも真実でしょう。大切なことです。しかしこれは典型的な幕府側の意見だと思います。それも大事だけれども、海外の大砲がどれだけ進んでいるのか、世界規模で見たときにどう情勢が動いているのかを知らなくて良い理由にはならないのです。

 

生意気な言い方をしているのは十分承知してますが、つまり私はブライダル業界全体がもっと「情報の最先端を知るべきだ!」「まずはWEBマーケティングを学ぶべきだ!」と言っています。IT化の波がいつ来てもいいように、今すぐその時に全力疾走できる「人・体制・知識・経験」を整えていってほしいのです。

 

それは平たく言えば、その1つの手段が、来年度の貴社の予算編成に「ウェディングWEBカレッジ」の研修費70万円/人を入れることだったりします(間もなく来期の募集要項を出しますが、金額・日程・内容は大きく変わりません)。そして、通わせるべき社内の人選を早くすることだと申し上げています。これは先日ブログで書いた「単一職種がブライダル業界の離職率を上げている」という話とも通じてきますね。

 

ブライダル業界で唯一の7ヶ月きっちり学ぶウェディングWEBカレッジ」は1年に一度の募集のため、この決断を先送りすれば次は2019年からしかスタートできません。

 

ブライダル業界の「IT鎖国」。必ず来る「IT開国」時代に幕府側になるか、薩長側になるか?それは今の決断から始まっていると私は考えます。

   

   

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