連載掲載:2017年4月
-今回から始まりました連載「支配人・経営者が知るべきWEBの指標」。
WEBというととかく入力作業のように思われがちですが、実は非常に戦略を描くことが重要となります。
とは言え、もちろんWEBに詳しい若手に感覚を活かしてやってもらった方がいいこともあります。
では支配人や経営者の方々が抑えるべきこととは何なのか?
今回は目標設定とその戦略の描き方についてお話ししていきましょう。
例えば来館単価7万円、月580万円の広告費をかけている結婚式場があったとしましょう。
多くの結婚式場の来館単価の一つの大きなハードルは10万円なので現状でも悪くない状態だと思われます。
しかしながら、ここからステップアップしていく目標設定と予算の描き方について支配人・経営者の方々が間違えてしまうことが多いように思います。
※写真はイメージです。実際に推奨する写真とは異なりますのでご注意ください。
―そもそも来館単価8万円の内訳を詳しく見ていくと、
例えばゼクシィは来館単価10万円だけど50件来館、
そのほかのWEB媒体で30件を稼いでいるというケースはよくあるのではないでしょうか。
つまり580万円の広告費のうち500万円はゼクシィ、
残りの80万円を他媒体で少しずつ分け合っている。
ゼクシィは圧倒的母数を持っているので単価は高いけれど、問題ない!という状態です。
逆に他媒体の来館単価は3万円以下と非常に安いけれど、来館数はそんなに多くはない。
そんな状態を非常によく見ます。
【第1段階】トータル予算580万円 80来館 (来館単価7万円)
<内訳>
・ゼクシィ予算:500万円 50来館
・他WEB媒体:80万円 30来館
この状態からWEBマーケティングを正しく進めていくためには目標設定を広告費の削減においてはいけません。
まず目指すべきはゼクシィを400万円で50件つまり来館単価を下げる努力をしていくことです。
そして浮いた100万円を他媒体にプラスして投下していき、トータル予算180万円で60来館を創出するという設計をすることです。
【第2段階】トータル予算580万円 110来館 (来館単価約5万円)
<内訳>
・ゼクシィ予算:400万円 50来館
→100万円削減!でも来館数は据え置き
・他WEB媒体:180万円 60来館
→ゼクシィ削減コストをかけて来館単価3万円で押さえる。
この第2段階を実現させるにはゼクシィの圧倒的な攻略が必要です。
来館単価5万円の先に、初めてコスト削減を!
第2段階の実現後に目指したい世界観は、いよいよ媒体費の削減です。
このときにメインの改善先はホームページとなります。
【第3段階】
トータル予算400万円 150来館 (来館単価約3万円)
<内訳>
・ホームページ予算:100万円 50来館
・ゼクシィ&他WEB媒体:300万円 100来館
この第3段階は非常に高度なWEBマーケティングを必要とします。
しかし多くの支配人や経営者の方々が、第2段階を飛ばして第3段階の目標設定をされます。
しかし具体的にどう実現させるのかという内訳まで見てみると、これは非常に飛躍した目標設定であるということがご理解いただけるのではないでしょうか。
まずはゼクシィ攻略から始めていただくことをお勧めします。
第2段階で最も重要なことは"ゼクシィをいかに攻略するか"です。
言い換えればエリア内で来館予約数「A+」~「S+」に常に入ることです。
そのためにはゼクシィで大きく来館予約数に関わるコンテンツ「フォトギャラリー」「ブライダルフェア」この2つを徹底的に競合と比較し、良いものにしていくことが重要でしょう。
※写真はイメージです。実際に推奨する写真とは異なりますのでご注意ください。
第1段階に突入できていない結婚式場の場合、まずは強い競合に似せることから始めましょう。
「物まねで芸がない」と言われてしまいそうですが、そもそもお客様は1つの結婚式場だけを検討するのではなく、雰囲気や価格、エリアなどが近い式場を複数ピックアップしていきます。
その時の第2第3希望に入ることを目指すのは立派な戦略です。
「フォトギャラリー」と「フェア」はもちろん、加えて料金戦略も非常に重要になります。
ポイントは来館時の見積価格ではなく、WEBに露出する料金やプランとしてどう見せるか?を戦略立てること。
ぜひ自社のレベルに合わせた目標設定について今一度チェックしてみてください。
WEB担当者にオススメ!
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